2011年2月20日日曜日

この10年間のシークエンス技術の進化:nature総説

A decade's perspective on DNA sequencing technology

Elaine R. Mardis

Nature

Volume:470,
Pages:198–203
Date published: (10 February 2011)
Published online 09 February 2011

いろいろ書いてあるが下のグラフが最も訴える力が強い。一回シークエンサーを回すことで得られるシークエンス塩基数を表す。
左の目盛りは片対数であること(さらに単位はkbp: 1000塩基)に注意。
  1. 2001年ヒトゲノムの概要報告:このグラフによると2001年のシークエンス能力は今の一兆分の1しかなかったということになる
  2. 2004〜6年に激変している。特にイルミナ・ソレクサが出て一挙に10万塩基から1000兆塩基になっている (この塩基数にはちと疑問がある。一台のシークエンサーの能力にしては数字が大きすぎるかな・・とも思う。一歩下がって相対的な比較は正しいとする。そうするとこの間の2年で100億倍にシークエンス能力は向上していることになる。)
  3. 2007年に1000ゲノムプロジェクトがスタート
  4. メタゲノム研究も一挙に加速されていく
  5. 2008年にワトソンのゲノム報告(特定の個人のフルシークエンス初の報告)
  6. 2008年にある特定の個人の癌のゲノムシークエンスをその人の健常組織シークエンスと比較した初の報告
  7. 2010年に1000人ゲノムプロジェクトのパイロット報告
  8. 2010年HapMap3の報告(HapMapは2002年に開始)






















いつものようにダブルクリックで大きく読みやすくなる。

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