2010年8月9日月曜日

検査なしの痛風診断

痛風の患者というのは以前どこかで痛風の診断を下された患者が多い。その診断が信用できるかどうかだが、単関節炎の鑑別診断をあれこれ考えることも大事だが。取り敢えず痛みを取ることも大事である。

以下はオランダからの報告らしい。

 医師が痛風と診断した328人の患者をスコア合計が4以下、4超8未満、8以下の3群に患者を分けると、各グループの結晶陽性患者の割合は2.2%、31.2%、82.5%となった。


 さらに受診者381人全員を対象にこの方法でROC曲線下面積を求めると、0.87(0.84-0.91)になった。臨床スコア4以下、4超8未満、8以下の3群に患者を分けると、各群の結晶陽性患者の割合は2.8%、27.0%、80.4%となった。

 したがって、スコアの合計が4以下であれば痛風の可能性はほとんどないと言える。一方、8以上なら痛風治療を開始してもよいだろう。スコアが4から8の間の患者については必要に応じて関節滑液の分析を行うべきだ、と著者らは述べている。

 なお、この診断用スコア表はhttp://www.umcn.nl/goutcalcに掲載されており、各項目にチェックを入れれば診断用スコアの合計が即座に得られる。

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