2009年5月11日月曜日

あぶない急性喉頭蓋炎

あぶないあぶない急性喉頭蓋炎がすり抜けていくところだった。

僕はこの年齢になっても好奇心旺盛であり、なおかつ極めて不謹慎なので、診てみたい病気はまだまだいっぱいあると大きな声でいっている。もちろん人様が診察したあとの病人を診たいわけではない。初診で診たいのだ。そんな病気のひとつが「急性喉頭蓋炎」であった。この病態去年まで知りませんでした。この半年相当勉強したつもりだが、僕が学生の頃、研修医のころには余り注目されていたとは思えない病気・病態であります。
それが今朝来たのよね。「激しい咽頭痛」と「よだれ」の25才女性。よだれですがな。これはいかんです。熱も40度くらいあるし、こわい。外来看護婦はのほほんとしておる。これもこわい。「すぐに入院のできる耳鼻科を捜せ!」と一喝。最初の市民病院は「よだれ」といったとたん「だめです。耳鼻科は僕一人ですので、最悪の場合窒息を治療できません」とのこと。しゃあないなあ。しかしこの病態の切迫度はこの耳鼻科の対応でよくわかる。次にS総合病院に「25才の急性喉頭蓋炎でよだれ・・」といったら「直ちに紹介してください。即入院で受けますから・・」と言われて助かった。本当に助かった。外来中に窒息されたらこまる。教科書的には喉を覗くことままならぬ・・と記述あり。覗いた瞬間「窒息」が始まることがあるのだそうだ。くわばら、くわばら。

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